よしえの思考倉庫

気になったことをあれこれ置いていく倉庫的ブログです。

高卒が決まっていた私が高校選びを失敗したと思う理由

こんにちは。

高卒アラフォー主婦のよしえです。

私はコンビニができたらニュースになるような

熊本県の下のほう、過疎化の町で育ちました。

今回は、地方で進路に悩む中学生向けに書いています。

 

進学校目座せるけどどうする?と言われた

 

私は中2のいまごろ、進路指導の先生に

「今からすっごく頑張れば進学校目指せるよ」

と言われました。

 

当時は

進学校っていっぱい勉強するんでしょ?

進学ってことは大学目指す人がいくとこでしょ?

くらいの知識しかありませんでした。

 

でも、それを聞いたとき一瞬でワクワクしたのを覚えています。

ずっと真ん中あたりの成績だった自分でも

そういう環境にいけばもっと勉強して

賢くなれそう。

そんな気がしました。

 

もうひとつ、知りたがりで読書好きだった当時から

純粋に学びたい、という気持ちがあったと思うのですが

当時はそれを自覚出来ていませんでした。

 

地方の高校選びは卒業後も見えてる

さて地方の高校選びは卒業後どうするかも重要ですよね。

なんせ私の住んでいた町には大学なんてありませんし

隣町にも、その先にもありません。

つまり、自宅から通える場所に大学は存在しないのです。

 

この時点で、大学へ行く=寮に入るか賃貸を借りる

という選択になります。

そんな余裕のある家庭は本当に本当に少ない。

たぶん今でも変わってないと思います。

ちなみに令和の最低賃金を調べたら熊本は821円でした。

 

うちは父も母も働いてましたが

家にまったく余裕がありませんでした。

 

あとから思うと、いや当時からうすうすわかっていたけど

家に余裕がないのは呑気で夢見がちな父のせいだったのですが

当時はそれが全てだったのでどうしようもありません。

 

というわけでうちには大学に行かせるお金がない。

奨学金を使ったとしても

学費も生活費も全く足りないのは目に見えていました。

だからみんな高卒で就職するのが当たり前。

 

必死で学んでもその先がないのか。

この時点で私はがっかりしていました。

当時は研究員になりたかったんですよね。

勉強に興味はあるけど、その先が無いなら頑張れないと思ってしまいました。

 

そこで商業高校にいくことにしました。

商業なら就職に有利だと思ったんです。

どうせなら広く浅くがいいな、と選んだら

偏差値が一番低い科になりました。

 

最後まで先生が、いやもう1個上のこっちに入れるぞ

こっちがいいぞ、といってくれてたんですが

頑なに私はこっちがいいです、といってました。

 

楽しいスタートだったけど勉強はいまいち

 

入学直後は楽しい日々でした。

ほぼ女子校、みたいな状況できゃぴきゃぴしていました。

グループははっきりわかれていましたが、

自分は自分、という感じでお互いを尊重してくれる

いいクラスでしたね。

 

ただ、勉強はまったくダメでした。

5教科は中学校のおさらい程度の内容。

それはいいとしても

国語の先生が「お前ら!こんなんでいいと思うなよ!」

と突然熱く説教しだす若い先生で大ヒンシュク。

 

数学はおじいちゃん先生ですぐ怒るし

何言ってるかまったくわからない先生でした。

テストは壊滅的で人生で初めて赤点を取りました。

 

でも何より悪かったことがあります。

それは、別に悪くてもいっか、どうせ就職するんだし。

という雰囲気にのまれてしまい

まったく勉強しなかったことです。

 

さらに専門教科を学びだしてすぐに気が付いたのは

まったく商業の勉強に興味が持てないという事実でした。

数ある検定も、一応うけるけど全然合格しませんでした。

やる気はあるけど、興味がもてない。

 

それまでは

なんでも学べば興味を持てる、と思い込んでいたんですね。

当時はこんなにも頭に入らない分野があるのか、と驚いたくらいです。

 

42歳でキャリアコンサルタントの資格を取り、わかったことがあります。

それは私の興味分野と商業高校はまったくのミスマッチだったということです。

 

当時、キャリア教育というものがもう少し体系化されていたら

私はきっと商業を選ばなかったと思います。

 

これからの中学生は学校のキャリア教育で

自分を知る事、仕事を知る事、そんなことを学ぶと思います。

 

自分が何に興味をもつか。

ここは素直に自覚していいところです。

私はあの時のワクワク感をもっと信じてあげればよかったと思います。

 

高校のクラスに不服はなかったんですよ。

もうめっちゃ楽しかった、というしかありません。

でも、勉強はつまらなかった。

もっとちゃんと興味のある化学分野を学びたかったです。

 

一番の後悔とは

やはり一番の後悔は自分の心を無視したこと。

これだと思います。

就職に有利、とか進学できないなら仕方ない、とか言い訳をせずに

とにかく興味のあることに突き進めばよかったんです。

そこで出会える友達もいたでしょう。

 

私は成績が良すぎて女子から「なにいってるかわかんなくて気持ち悪い」

と言われる男子と話すのがひそかに楽しかったので

そういう変人並みの頭脳にもっと出会いたかった。

漫画オタクで早口な女子と

ウンザリするほどマニアックな話をしたかった。

 

商業できゃぴきゃぴ!ほぼ女子校ライフ☆

をしてわかったのは

だいぶ本音とずれていたなってことです。

わたしはオタクでいられる場所が心地良い人間だ、

と理解を深めた3年間でしたね。

 

後悔は、している

そうはいっても自分で選んだんだから、後悔はしてない。

そんなしめくくりを期待したあなた。

私は違います。

しっかり後悔しています。

 

勉強はね、まあ今やればいいのです。

でも家庭も仕事もしていない当時にのめり込んでいたら

どれほど幸せな経験だったことでしょう。

 

だから地方の中学生のみなさんへ言いたいことは

高校選びは、まず自分の心に正直になって

ワクワクするほうを選んでほしいと思います。

進学校だって結局は就職する人が多かったんです。

こういったことを中学生の頃、ちゃんとわかっていませんでした。

 

今は得られる情報も多いし

学校で行うキャリア教育も変わってきています。

 

やっぱり3年間は長いです。

条件ではなくて自分の心に向き合ってほしい。

そして自分にあった学校に進んでほしいと思います。