よしえの思考倉庫

気になったことをあれこれ置いていく倉庫的ブログです。

歩くと整う自分のこと

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みなさんこんにちは。

自粛、という言葉を言い訳に

何日でも引きこもっていられるよしえです。

 

そろそろ腰痛の気配がしてきたので

久しぶりに買いものがてら夕方の散歩をしました。

歩く、という動作は自分を整える手軽で簡単な方法です。

 

一人でもくもくと歩いていると

だんだん早歩きになってきます。

 

いかに通行人を追い越すか。

私のほうが早いよ!

そんなゲームになってきます。

しょーもない!

と思いつつそんな自分を楽しみます。

 

そうやって徒歩スピードの限界に挑戦していると

ぼーっとしていた思考が

ぐるぐる動き出すのがわかります。

 

頭にきたこと。

もう諦めようとしたこと。

自分はダメだなと思ったこと。

やらなきゃならないのにやってないこと。

ネガティブな気持ちが足の動きとともに

粉砕されていくのがわかります。

 

どす黒い感情をガシャンガシャンと粉砕していると

こんどは別の感情が顔を出します。

 

やってみたいこと。

目標にしていること。

興味をもったこと。

 

やらなきゃならないことは粉砕されてその場で生まれ変わり

「てかさ~そもそもやりたかったことじゃん!やろうぜ!」

と別人格になってなれなれしく話しかけてきます。

でも悪い気はしません。

 

そうだよな。

やりたかったんだよな。

これでいじけてたら出来ないよな。

うん、やりたくなってきた。

 

残りのネガティブを踏み散らす為に

私はずんずん歩きます。

 

帰り道を急ぐ早歩きの女性。

やたら群れるスーツ姿の男性たち。

手を繋いでふらふらしているカップル。

突っ込んでくる自転車。

苛立ちも祝福も抱かず淡々と追い越していきます。

夕方は特に、この道をあるく人達のスピードがちょっと速い気がします。

 

美味しそうなコーヒーの香りがして

振り向いたらコンビニでした。

仕事帰りにコーヒーを飲むのかな。

そう思いながら

自分史上の猛スピードで通りすぎます。

 

駅前の持ち帰り寿司。

千円札を商品に置いてレジ待ちするおじさん。

私が独身だったらきっとここに並んでます。

いえ、別の駅だったけど持ち帰り寿司は時々買ってました。

駅前は賑やかで好きです。

ホッとします。

 

人が沢山いると、夕方に一人で歩いていても

紛れこむことができます。

田舎だとそうは行きません。

「あそこん娘さん、あぎゃん時間に一人で歩いとったよ」

とか言われて、ちょっと変な人認定されてしまうからです。

 

いや、ちょっとどころか変な人属性だとさすがにもう自覚してますが

それをいちいち話題にされるのが億劫なんです。

どうせみんな変人の癖に何を言ってるんだろうって思います。

平均点の人間なんていない。

みんなどこか正常でどこか異常なのが人間ですよ。

なのに、さも自分は平均的な人間の一員であるかのようにふるまう。

地元が窮屈になったのはこれだったな、と

駅前の明るい歩道を歩きながら思い出します。

 

人付き合いの濃さ、これこそが地方の治安が良い理由であり

窮屈な理由でもあります。

濃厚な人付き合い、濃厚な自然。

懐かしくも逃げるように離れた故郷です。

 

といっても、私は東京生まれなので

上京というよりは帰省したと思ってるし

こっちのほうが故郷感あって落ち着くんですけどね。

 

今歩いている東京、という土地のこと。

自分で選んできた選択肢のこと。

そして今の自分。

 

目的地の激安スーパーにつく頃には

ほどよく汗ばんで来て

なにか整ったような気持ちで

カゴを持ったのでした。

 

よし。

なんかスッキリしたぞ。

 

気分がよくなった私は

激安だった鶏モモ肉を一キロ買ってしまい

100均のエコバッグが破れそうになるのを両手で抱えながら

帰りはバスに乗りました。

 

明日は買ってしまったことを後悔しながら

鶏モモ肉を切ってると思います。